JUGEMテーマ:音楽
この映画がここまでロングランになり、ヒットするとは思わなかった。
まぁ〜70年代のロックバンドのサクセスストーリーなんだが、多分、小規模で終わって行くパターンだと思っていたが、今や、アカデミーにまでノミネートされるなんて・・・
私が中学生の頃、ビートルズに夢中だったが、リアルタイムで日本でロックミュージックが流行っていたのはキッスであり、チープ・トリックであり、クイーンだった。
全て好きでレコードを買い聴いていたが、その中でも、とにかく、クイーンには想い入れがあり、「キラー・クイーン」のシングルが出た頃、ラジオで良くかかっていて、直ぐに好きになり、レコードを買ったのを覚えている。
そして、このボヘミアン・ラプソディの曲が出た時は、ラジオでは何時もかかっていて、直ぐにシングルのレコードを買い、今まで聴いた事がないドラマチックな展開の曲に夢中になり、擦り切れる程、聴いたものだ。
それからは、新譜が出ればアルバムを買い続け、アルバム「ザ・ゲーム」までよく聴き続け、いつの間にかクイーンを聴かなくなっていた。
そして、ちょっと前に観た、この映画である。
始めは、まぁ〜バンドのサクセスストーリーと思っていたが、ボーカルのフレディ・マーキュリーをメインにしたストーリー展開がちょっとヤバかった。
リアルタイムでは、フレディがゲイと知ったのは、確かアルバム「ザ・ゲーム」が出た頃だと思うが、髪も短くして、雑誌にそんな内容が載っていたのを思い出すが、この映画の様に、ここまで深刻な状況だとは思わなかった。
それが原因でエイズとなり、亡くなったんだが、その亡くなる前に、バンド内の争いから、不仲となり、そしてソロアルバムを出し、バンドとして上手く行かない状況の中、LIVE AIDの出演のオファーがあり、不仲を解消し、ラストはそのクイーンのLIVE AID出演のライブ映像と言う、まさにドラマチックな展開で終わる映画なんだが、LIVE AIDも懐かしかったし、テレビでリアルタイムで観たのを思い出したりして、面白く観れてよかった。
何より私にとって、ある時期のクイーンの音楽はビートルズと同様、必要だったのは間違いなく、今でもたまにターンテーブルにレコードを置き、聴いたりする。
でも、私の様にある程度思い入れがあるバンドなら面白く観れて楽しめるんだが、知らない世代がここまで盛り上がって、ロングランでヒットするのは何でだろう?
そのサクセスストーリーに絡む、フレディのゲイと言う複雑ないろんな人間模様のストーリ展開もあるが、やはりクイーンと言う唯一無二のバンドの素晴らしい楽曲の数々が放つ音楽の力が、この映画にその力強い光を与えているのだろう。
今だにボヘミアン・ラプソディの曲を思い出すと、家にある、あの当時と同じラジオから、曲のイントロのボーカルが流れてきそうになる程、中学生の頃のラジオからの音の思い出が、胸に焼きついて離れない。
By Beat