JUGEMテーマ:音楽
あっという間に11月も始まり、秋も深まる季節になって来たんだが、未だにエアコンを入れないと暑いこの季節感.?本当に今は11月と思ってしまうが、漸く11月らしくなって来た。そんな日々にも愛犬の事ばかり考えてる。病気は今は落ち着いて、普通に元気で居るが…それがずっと続いてくれる事を祈るばかりだ。
それ以外は、唯一自分の世界に入りたい為に、音楽をそれなりのオーディオセットに面と向かって、ほぼ毎日1〜2時間は必ず聴き続けて来た。今年になってレコードとCDは何十枚も購入して、またまた物が増え続け、置く場所も無くなっている状況でも、音楽を聴き続ける事だけはやめられない。
最近はレコードでモダンジャスばがり聴いて、ジャズ、ジャスしていたが…ジャスもいいが、他にもロックにソウルに、いろいろと好きなんだが、ロックと言えば、私にとってなによりも大好きなビートルズとローリング・ストーンズの新譜がリリースされた事は一番に感動した。
もちろん、ビートルズとストーンズはレコードで聴き続けて来たので、予約してレコードで購入した。
まず、ローリング・ストーンズのアルバム「Hackney Diamonds 」は、これが80歳前後のメンバーが作ったサウンドとは思えない程に若々しく、特にミックのボーカルも衰えもなく、驚く程に激しくごきげんにロックしている。
ストーンズのどこが良いのか?前にも書いたが、それは彼たちが言った、たかがロックじゃねーか・・みたいないい加減な美意識が転がり続けているサウンドのカッコ良さであり、それが今現在メンバー達も80歳前後になっても、それが維持され続けてる所にスゴさがあり、そんなロックの仙人みたいな存在感がストーンズの良さなのである。
そして、このアルバムも、私が大好きな70年代にリリースされたアルバム等々と言われても遜色ない程、若々しさが全編に現れてロックして、何よりもストーンズしか出せない味わい深い楽曲ばかりで、久しぶりにストーンズのロックに心酔した。
それから、ビートルズのシングルの新譜「Now and Then」。
なんと、ビートルズ名義での新譜のリリースとしては、27年ぶりである。
こんな日が来るとは思わなかったが?
ジョンが亡くなる前の70年代後半のホームデモテープからボーカルだけをAIで取り出し、それで制作された楽曲である。
他の楽曲も録音されていたデモ音源は昔から知っていて、ジョンがピアノでのラフな弾き語りをラジカセみたな物で録音されている様な音質で、1995年にそのデモテープから制作された、「FREE AS A BIRD」と「REAL LOVE」をリリースした時には、びっくりして喜んで感動した事を思い出す。
この楽曲も同じ様に、制作しようとしたが、技術的には「FREE AS A BIRD」と「REAL LOVE」の様にはならず、その時の技術では無理でお蔵入りしていた楽曲だ。しかしその後、現在の2023年に技術の進歩のAIにより、そのデモテープから鮮明にジョンのボーカルだけを抽出ができ、そのボーカルを元に1995年のレコーディングの各パートの音源をプラスして、新たにポールとリンゴの音源をミックスして、あとはストリングスにコーラスをプラスして制作されたのが今回の新曲の「Now and Then」だ。
ジョンらしいマイナーなメロデイーラインが美しい。また、シンプルながら心に打たれる詩も感動的である。驚いたのがジョンのボーカルがあのデモテープからなのか?と疑うほど鮮明で、アレンジなど、全てのサウンドのまとめ方がやはりビートルズの世界となり、長年のファンとしては素晴らしく感動する。何より4人が参加しているビートルズとして最後の楽曲「Now and Then」は、ポールにリンゴや、今は亡きジョンやジョージに、この楽曲制作に携わった人達は、ビートルズ愛に溢れて、永遠に色褪せることのないビートルズを感じ続け、私もそうだが、エンドレスに心に響き続けて行く楽曲であろう。
これらの新譜を聴くと、10代から今までの私の人生の断片が走馬灯の様に流れて溢れて行き…この二つのバンドには、音楽愛に溢れた本当の意味でのGood Musicをリリースしてくれた事をありがとうと言いたい。
ストーンズはまだまだ続いて行って欲しいが、ビートルズとしては奇跡の最後の楽曲なので、何とも言えない感慨深い感情になってしまうが…もう、これ以上の新曲を求める事は諦めるしかないだろう。
そんな二つのグループは、私が10代の頃にビートルズから聴き、それからローリング・ストーンズを聴き、いろんな音楽を40年以上聴き続けて来た訳だが、今の令和の時代にその二つのバンドの新譜が聴けてすごく幸運で、なんと言っても今までの長い人生の中で、この二つのグループの楽曲やアルバムは、どれだけ私を幸せにして豊かにしてくれた事だろう。
そして、これだけ私の人生に大きく作用されて心に刻まれ続けた大好きなビートルズとストーンズは、これから歳を重ねても、今と同じ様にずっとずっと変わらずにレコードで聴き続けて行くであろう…
By Beat