今年もあっという間に3月になってしまった。
冬の終わりから、春の日差しを感じ、花粉症に、菜の花に、桜の蕾から花が咲いて行く季節。
年を重ねると、いろんな事が過ぎ去り、忘れる事も多くなる。
良くはないけど、悪くもない。それが歳を重ねるって事だろう。
若い頃の様に何も考えず、思った事を表現し、直ぐに実行して行く事は出来ないが、それなりの些細な楽しみがある日々を過ごして行くのは今の私の歳には合っているのだろう。
そんな日々の唯一良かった事は、愛犬が病気から1年過ぎても今は元気で、寛解までになってくれた事が何よりも嬉しい。
昨年は季節を感じるより、毎日その日、その時、愛犬の様子を見て、今日はご飯を食べないやら、元気がないやら、常に気にしながら感じて過ごしていたからだろう。今も同じ様に心配しながらは変わらないが、昨年よりは今は少しは気持ちが余裕がある日々を過ごしている。
そんな日々の些細な楽しみは、たまに行くドライブに、音楽に、サブスクの映画に、ドラマだ。
ここ数年、あまり変わらない状況だ。ドライブはともかく、最近は殆ど民放のテレビは観なくなってしまって、サブスクの韓国ドラマにハマってしまった。
Amazonプライムでは、 「私の夫と結婚して」とか、デズニープラスでは「マエストラ」「ワンダフルワールド」「財閥✖️刑事」「予期せぬ相続者」などなど、他にもNetflixとかU-NEXTとかでも韓国ドラマをかなりの本数を夜な夜な観続けてしまう。
それだけ民放のテレビを観るより、韓国ドラマの方が面白い。ストーリーの展開の先がどうなるか分かり難いから、それからどうなるんだろう?なんて思いながら、二転三転して終わって行くストーリー展開が面白いからやめられない。
そんなドラマもいいんだが、それでも、なんと言っても私にとって音楽が1番だ。
最近はこれと言って聴きたい新譜があまり出ない。ジャスはお休みし、大好きなビートルズ関係もお休みして、10代20代の頃購入した、70、80年代のロックやシンガーソングライター系のアルバムのレコードばかり聴いている。良い時代の音楽ばかりだ。
2月の終わりにはいつもの様にこの時期の想いでキャロル・キングや、3月になりスタイル・カウンシルや、ストーンズや、ヴァン・モリソン、ザ・バンド、イーグルス、ビリー・ジョエル、ニール・ヤング、ロッド・スチュワート、フリートウッド・マック、ブルース・スプリングスティーン、デビット・ボウイに、レッド・ツェッペリン、ドゥービー・ブラザーズなどなど、残念だがつい最近亡くなったラズベリーズのエリック・カルメンも聴いていたが、きりがないが…
そんな最近に唯一新譜で購入したのが、4年ぶりに発売されたノラ・ジョーンズのアルバム「Visions 」だ。
久しぶりのノラの新譜だ。
前作より明るい曲調が今の時期に心地よく響く。
20年以上の前のデビューアルバムから3部作はかなり聴いて来て、そのアルバムもCDでもレコードでも持っているが、やっぱりレコードで聴くのがいい。それからのアルバムも全て聴いて来たが、初期の3部作まで感動させられた事はあまりなかった。私にとっては初期の3部作のノラのピアノのシンガーソングライター的な世界観の音楽が好きだ。
今回の新譜はそれと同じぐらいに良いアルバムだ。
ミュージシャンは常に進化を求めるのが宿命だが、今回のアルバムは上手く進化したロックバンド的な形態のアレンジやサウンドアンサンブルと、シンガーソングライター的ないい部分が調和されて、久しぶりにかなりポップなアルバムで心地よく聴いていられる。
普通であればCDで購入しているが、今回はレコードでも販売していて、やっぱりレコードで購入して良かったアルバムだ。
あとはウイスキーのソーダ割を飲みながら、そんな大好きなアルバムをレコードで聴ければ言うことはない。
仕事以外はこんな半径1m以内の囁かな楽しみが私にとって今の日々の生活だが、そこまで最高にハッピーとは言えないが、悪くもない。
ただ、愛犬がこれからもずっと元気で居てくれたらなおさらいい。
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